概要
チャットサービスといえば今や Slack や Discord、さらには LINE など数多く存在しますが、その多くがある企業にサーバーを運営してもらっていてチャットのやり取りをその企業のデータベースに保存されているかと思います。
もちろん、チャットの履歴を運営会社のデータベースなどに保存されているからダメというわけではなく、むしろサーバー運営やデータベース管理など面倒なことを考える必要がなくなるため、とてもありがたいと思っています。
ただし、企業などで使用する際は話が異なります。
社内データや機密データについてチャット上でやり取りしたい場合、もしくはやり取り情報を外に漏らしたくないという場合には、先ほど挙げたようなチャットサービスを採用することはとても難しいのではないかと思います。
そこで、社内のサーバーにチャットサーバーを立ててしまえば社内だけで閉じるため、最近ではそのようなチャットアプリを企業のプライベートサーバーに立てることのできるチャットアプリが増えています。
今回紹介する OSS もその 1 つになります。
今回ご紹介する OSS は、プライベートホスティング可能な Rust 製のチャットアプリ「VoceChat」になります。
それでは早速こちらの OSS についてみていきましょう!
目次
特徴
「VoceChat」については以下の特徴が明記されていました。
- React & Redux ツールキットを利用したサービス
- TypeScript を利用して開発
- PWA 対応
- 通知機能搭載
利用手順
利用方法としては、Docker を利用します。
docker run -d --restart=always \ -p 3000:3000 \ --name vocechat-server \ privoce/vocechat-server:latest
使用感
自分も早速利用してみました。
起動自体はとても簡単で、起動するとチャットのホーム画面が表示されます。
こちらの画面でチャットルームを選択して、会話を開始することができます。
他にもユーザーとのやり取りを行うことができます。
チャット上でやり取りして保存したデータは以下のタブに保存されるようですね。
チャットで画像ファイルや動画ファイルなどをやりとちしたい場合は、こちらのメディアタブから行えそうです。
その他にも設定項目があるので、自身のユーザー名やアイコン画像なども変えることができます。
上記の機能を一通り見てみるとチャットアプリとして一通りのことは行えそうな印象です。
また、実際にチャットメッセージを送ってみたのですが、UI なども綺麗に整備されており、かつ機能としても問題なく利用することができました!
まとめ
今回は、プライベートホスティング可能な Rust 製のチャットアプリ「VoceChat」をご紹介しました。
社外秘データについてチャット上でやり取りしたいが外部サーバーを使いたくないと考えている方や、プライベートサーバー内でチャットアプリによるやり取りを行いたいと考えている方にとっては、こちらの「VoceChat」は良いのではないでしょうか。
ぜひとも参考にしていただければと思います。
ライセンス
GNU General Public License v3.0