概要
Web アプリやスマートフォンアプリ、ブラウザゲームなどを個人開発した後、デプロイ先はどこにしていますでしょうか?
私はよく Google(GCP)を使っていたり、Next.js で Web ページなどを作成しているので Netlify などにあげ、基本的に利用料が無料になるようにしています。
個人開発となるとなるべく金額を抑えたいので、できるだけ無料のサービス、もしくは仕方がない場合は金額が低く収まるようにデプロイ先を決めたりしています。
最近では Heroku の無料枠がなくなったことで、デプロイ先をどこにしようか迷っている方も多くいるのではないでしょうか?
そんな中、自己ホスト可能で Web アプリなどをデプロイすることが容易な OSS について見つけましたので、今回はこちらについてご紹介したいと思います。
今回ご紹介する OSS は、Heroku や Netlify、Vercel など人気のあるデプロイ先に代わる自己ホスト可能な「Coolify」になります。
それでは早速こちらの「Coolify」についてみていきましょう!
目次
特徴
「Coolify」の大きな特徴としては以下の点が挙げられていました。
- 多くのプログラミング言語に互換性がある
- 独自のサーバーでも任意のサーバーでもデプロイ可能
- 要件に応じて単一サーバーから複数サーバーまでデプロイ可能
- 無料の SSL 証明書を保持
- ベンダーのロックインなどはなく、自身でデータ管理可能
- Webhook などカスタム統合機能を保持
- 監視機能・通知機能が豊富
その他にも特徴が多くみられますので、詳細を把握したい場合は公式ドキュメントを参照ください。
利用手順
「Coolify」を自己ホストとして利用したい場合は、以下コマンドを入力することで利用可能です。
curl -fsSL https://cdn.coollabs.io/coolify/install.sh | bash
使用感
今回は自分のほうではインストールはしていませんが、「Coolify」を使用してみた方の記事や説明書き、採用に至ったかどうかの記事などが以下のようにまとめられていました。
こちらの記事を確認すると、以下の点が言及されていました。
- 良い点
- セルフホスト型で管理用の UI あり
- CapRover 程ではないものの、ワンクリックアプリがあり簡単にデプロイが可能
- Nixpacks を使用できるので、対応アプリであれば簡単にデプロイ可能
- ポートマッピングが管理パネルから簡単に可能
- 微妙な点
- 定義ファイルのボリュームに相対パスが使用不可
- 細かいところに不具合があり
- 他プロダクトと比較してマイナー
まだまだ駆け出しの OSS ということで至らない部分も多そうということですが、大変注目を浴びている OSS でもありますので、今後の開発に期待したいと思います!
まとめ
今回は、Heroku や Netlify、Vercel など人気のあるデプロイ先に代わる自己ホスト可能な OSS「Coolify」について簡単にご紹介しました。
様々なデプロイ先がインターネット上には多くあるのですが、自分の環境下で Web アプリなどをホスティングして自分のサービスとして確立していくのもの、個人開発の楽しみの一つでもあるかもしれませんね。
インターネット上でも作成した Web アプリをデプロイして公開してもよいですが、料金が気になってしまう方や、せっかく個人開発で作成した Web アプリだから自分の環境下にホスティングしてみたいという方は、ぜひ一度こちらの「Coolify」を試してみてはいかがでしょうか。