ソフトウェア開発者のための OSS、まとめてみました!

ソフトウェア開発を行なっている自分が、個人的に面白いと思ったプログラムの最新技術や、オープンソースソフトウェア(OSS)をまとめています!

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コマンドベースで操作できる音楽プレイヤーを求めているなら!「mpv」

概要

パソコンで音楽を聴くとき、マウスだけでなくせっかくキーボードもあるので、キーボードで音楽プレイヤーを操作したいことはないでしょうか?

また、マウスだけでなくキーボードでの操作によって音楽プレイヤーを操作したいことはないでしょうか?

そんな時に、キーボード・コマンドラインで操作できる音楽プレイヤー「mpv」に出会ったので紹介します。

mpv」は、コマンドライン用の無料のメディアプレーヤーで、さまざまなメディアファイル形式、オーディオおよびビデオコーデック、および字幕タイプをサポートすると明記されています。

また、キーボード入力による音楽プレイヤーの操作だけでなく、シンプルさを追及していたり、実際に「mpv」上の動画などを高解像度で出力することができる機能なども持ち合わせているようです。

利用手順

現在はまだ v0.34.1 とのことで、以下の準公式ページからのダウンロードとなります。

mpv.io

インストールページから以下の画面に映り、インストールする OS にあったものをダウンロードします(筆者は Windows なので、一番上の 「Windows builds by shinchiro (releases and git)」をダウンロードしました)。

ダウンロードし、ファイルを解凍すると EXE ファイルがあるのでこちらを起動することで「mpv」を起動することができます。

使用感

mpv」を起動すると、音楽・動画ファイル、または URL をドロップしてくださいと表示されるので、試しに音楽ファイルをドロップしてみると、音楽ファイルが再生され確かに音楽プレイヤーとして利用できました。

また、URL もドロップできるとあったので、試しに YouTube の音楽動画などをドロップしてみると、見事 YouTube 上で再生されている動画もこちらの「mpv」で表示できました!

さらに、音楽プレイヤーとして利用できるだけでなく当初の目的であったプレイヤーの操作もコマンドで行うことが可能です。

mpv.io

また、上記のマニュアルを見るに、まだまだたくさんの機能が盛りだくさんのようですね!私も色々見てみようと思います。

まとめ

今回はキーボード・コマンドラインで操作できる音楽プレイヤー「mpv」を紹介しました。

当初の目的ではキーボード操作できる、軽量な音楽プレイヤーを探し求めていたのですが、「mpv」は軽量かつもっと高機能な音楽プレイヤーで、今後いろいろな機能やサービスが追加されていきそうな気がします。

現時点でのバージョンは「0.34.1」ということだったので、正式リリースの際にはこれまで以上に高機能な音楽プレイヤーになっていると思います。

開発も積極的に行われているようで、開発者も募集されていたので、「mpv」に貢献したい方、音楽関係の OSS 開発を行い自身のスキルを身に着けたい方にとってもよい OSS かと思いました!

ライセンス

GPL-2.0, LGPL-2.1 licenses

リンク

github.com

mpv.io

Deep Learning でトレーニング済みの顔モデルを、Web カメラまたは動画上の顔と入れ替えることができる OSS「DeepFaceLive」

概要

よく動画や SNS で偉人の顔などが動いているような動画を最近見るようになりましたが、こちらの OSS でも同じようなことができそうです。

今回紹介する OSS は「DeepFaceLive」で、こちらはリアルタイムに動画にある人の顔や画像などを、Web カメラなどを通して撮影した自分の顔の挙動に合わせて動かせることができる OSS となります。

利用手順

現在は Windows10 のみで利用することができます。

詳細なインストール方法については以下のセットアップ手順に詳しく記述されていますので、今回は割愛とさせていただきます。

github.com

使用感

私自身の環境には利用可能な GPU がなかったので実際に動作確認することはできなかったのですが、動画やデモなどを見ると簡単に動かせそうですね。

また、Web カメラを通して自分の顔の表情を、画像や動画にいる人の顔を変更できるという点もとても魅力的に感じました。

このようなことが OSS で簡単にできるというのはとてもありがたいですね。

まとめ

今回はリアルタイムに動画にある人の顔や画像などを、Web カメラなどを通して撮影した自分の顔の挙動に合わせて動かせることができる OSS「DeepFaceLive」を紹介しました。

画像に映っている人の顔や動画上の人の顔の表情を、Web カメラを通して撮影した自分の顔の表情で自由に動かせるのはとても興味深いです。

この OSS を利用して偉人の顔などを自分好みに動かすことでいろんな表情を確認してみたり、何かのアプリやサービスに組み込んで遊んでみたりしてみたいですね。

自分も GPU を購入して実際に端末上で動作させてみたいと思います!

ライセンス

GPL-3.0 license

リンク

github.com

ASP.NET Core 開発者として技術のロードマップを参考までに知りたいなら!「ASP.NET Core Developer Roadmap」

概要

ASP.NET なるものをご存じでしょうか。

ASP.NET とは Microsoft が開発・提供している Web アプリケーションフレームワークで、動的なウェブサイトや Web アプリ・サービスの開発を行う際に利用するものです。

主に .NET Framework上に構築されたWebアプリケーションのためのフレームワークとして知られており、特定のOS環境に依存しない開発環境で、WindowsWindows Phone、Web、Windows server、Microsoft Azureなどのアプリを作成するための開発プラットフォームとなっています。

(ちなみに、ASP.NET の名称は Active Server Pages を .NET 向けにしたもの、ということだそうです。)

今回はこの ASP.NET 開発者として技術を高めていくうえで、次に何を学ぶかについて考える指針となるロードマップ「ASP.NET Core Developer Roadmap」を紹介します。

こちらの目的は流行に流されずに、しっかりと ASP.NET について学びたい方にとっては、根本から学ぶことができるロードマップが用意されているので、とても参考になるかと思います。

利用手順

以下のリポジトリにアクセスし、README にアクセスすることですぐにロードマップを閲覧することができます!

github.com

使用感

早速 ASP.NET Core 開発者のロードマップを見てみましたが、ツリーがシンプルなので、次に何をやればよいか明白だなという印象でした。

また、本 README の下部には、ロードマップで記載されていた学習内容をサポートする Web ページの情報であったり、参考となる GitHub へのリンクなどあり、このリポジトリでロードマップに則した学習を行えそうで、とても親切な作りになっているなという印象です。

まとめ

今回は ASP.NET Core 開発者として技術を高めていくうえで、次に何を学ぶかについて考える指針となるロードマップ「ASP.NET Core Developer Roadmap」を紹介しました。

こちらのロードマップは日本語対応、かつ図も見やすく、学習をサポートするためのリンク先も用意されているので、学習コストも低くサクサク学んでいけるような印象でした。

自分はあまり ASP.NET に詳しくはないのですが、今後趣味の開発や仕事・勉強などで ASP.NET を使う機会がある際には、こちらのロードマップを参考にしながら学んでいきたいなと思います。

ライセンス

特に明記はありませんでした。

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github.com

Microsot の作成した Bot フレームワークサンプルを試してみたいなら!「BotBuilder-Samples」

概要

近年 AI の普及や人工知能の活躍などが高く期待されてきています。

そんな中、AI・人工知能とまではいかないまでも、人間などのユーザーが入力した言葉や情報などを自動的に処理し、プログラミングした結果を返してくれる「ボット」なるものが最近よく目にすると思います。

このようなボットについて、大企業などはフレームワークなどを用意して、様々な場面で利用してもらえるように日々開発を行っていたり、OSS 活動をしていることが多々あります。

Microsoft 社が作成した「Bot Framework SDK」なるものがボットサービスとして注目を浴びているのですが、今回私が紹介する OSSMicrosoft 社自体が「Bot Framework SDK」のサンプルを提供している「BotBuilder-Samples」になります。

Bot Framework SDK」自体は、Microsoft 社が開発者用に出しているボット作成フレームワークで(Bot Framework SDK)、ここでは実際にそのサンプルを動かしてみて、ボットが動いた様子などを紹介できればと思います。

利用手順

今回はボットのサンプルのほうを動かすので、以下のリポジトリからリポジトリをクローンします。

    git clone https://github.com/Microsoft/BotBuilder-Samples.git
    cd BotBuilder-Samples

クローン後、ディレクトリ内を見てみると「Samples」というディレクトリ、さらにその中にどの言語で動かすかのディレクトリが格納されています。

今回は「Python」で動作させるため、以下のパスに移動しました。

    cd BotBuilder-Samples/samples/python

移動したディレクトリ内にはいくつかのサンプル用ディレクトリがあります。

ここではサンプルとして「01.console-echo」を動作してみます。

    cd 01.console-echo

Python で動作させるために必要なモジュールをインストールし、起動させてみます。

    pip install -r requirements.txt
    python main.py

正常に起動すると以下のようなメッセージがコンソールに表示されるので、何かコメントを打って Enter キーを入力すると、Bot が入力したキーを返答してくれます!

    python main.py

    > python main.py
    Hi... I'm an echobot. Whatever you say I'll echo back.
    > hello
    I heard you say hello

使用感

リポジトリをクローンした後は使用したいプログラミング言語C#JavaJavaScriptPython、TypeScript」など、専用のディレクトリが用意されていましたので、実際にサンプルを動かす言語でそれぞれ動作準備を行うことで、簡単にサンプルを動作させることができそうでした。

さすが大手の Microsoft 社ということだけあって、サンプルもとても丁寧に用意されていました。

まとめ

今回は Microsoft 社が作成した「Bot Framework SDK」のサンプル用リポジトリ「BotBuilder-Samples」を紹介しました。

今後 Microsoft 社のボットフレームワークを使用して開発を行う際に、いきなりドキュメントから開発を行うというのはとても大変だと思いますので、このようなサンプルから使用感などを把握できるのはいいですね。

今回はサンプルリポジトリの紹介というだけだったので 1つのサンプル「01.console-echo」しか触っていませんでしたが、他にも「02.echo-bot」や「19.custom-dialog」など興味をそそられるボットサンプルがたくさんありました。

Python ディレクトリだけでも約 40 個のサンプルがありました!通し番号は 80 番台まであるので、他の言語でしかないサンプルなどもあり、いくつか見てみるのも面白そうですね。

Microsoft 社の「Bot Framework SDK」を使用してサービスを作成する際、どのボットを使用するかなどを「BotBuilder-Samples」で機能などを把握してから開発を進めてみるのはいかがでしょうか。

ライセンス

MIT License

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Web アプリ開発などでスピナーの SVG ファイルを使いたいなら!「SVG Spinners」

概要

Web アプリの開発などで、ページ読み込みなどの画面表示でスピナーを利用したい方も多いのではないでしょうか?

現在はスピナーを利用したい場合、MUI などのモジュールなどを用いることもできると思いますが、モジュールを使わずに利用したい場合も往々にしてあると思います。

そこで今回は、SVG ファイルでもスピナーアイコンを利用することができる OSSSVG Spinners」をご紹介します。

ファイル自体は SVGなので、モジュールなど不要で簡単にスピナーアイコンを利用することができます。

利用手順

以下の GitHub にアクセスし、README.md に掲載されている スピナーを確認します。

確認して、利用したい SVG を見つけたらその SVG ファイルをコピー・ダウンロードして、利用した自分の Web アプリなどに組み込むだけです!

SVG ファイルのため、簡単にスピナーアイコンを利用することができますね!

使用感

SVG ファイルのため、ソースを Web アプリに組み込むだけなので利用することも簡単ですし、SVG ファイルのため画像自体とてもきれいです。

単純にみているだけでも面白く、スピナーの種類ってこんなにあったんだ!ととても興味をそそられました。

まとめ

今回は SVG 形式のスピナーを提供してくれる OSSSVG Spinner」を紹介しました。

私はこれまで MUI を利用したスピナーを利用していたのですが、他の Web アプリと差をつけるためにも、「SVG Spinners」からひときわ目立つものを早速利用し、目新しさを提供できればなと思いました。

皆さんも、これまで使っていたスピナー以外を利用し、新たな世界を見てみるのはいかがでしょうか。

また、スピナーの種類もたくさんあるので、いろいろなスピナーを確認してみて、単純にスピナーで癒されてみてはいかがでしょうか?

ライセンス

MIT License

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「ping」コマンドを利用してパケットの返信が味気ないと思ったなら!「pingu」

概要

ネットワークの疎通確認でよく目にする「ping」コマンド。基本的には以下のような味気ない画面ですよね。

ping」はご存じの方もいると思いますが、指定した IP アドレス先から返信があるかを確認するためのコマンドです。

ping」はご存じの方もいると思いますが、指定した IP アドレス先から返信があるかを確認するためのコマンドです。

そんな時、以下の「pingu」なるコマンドが最近開発され、一部の界隈で盛り上がっていたのでこちらでも共有したいと思います!

pingu」コマンドでは「ping」と同じようにネットワークの疎通を確認する際に使用でき、パケットの返信がペンギン(世界でも有名なペンギン)のアスキーアートとして帰ってきます。

利用手順

GitHub のページのリリースからダウンロードして利用できます(2022 年 6 月 15 日時点では v0.0.2 でした)。

ダウンロードした後は、圧縮ファイルを展開し、exe ファイルがあるディレクトリでターミナルを起動し、.\pingu 192.168.XXX.XXX など、疎通確認したいアドレスを入力するだけです(筆者は Windows ユーザーのため、Windows コマンドで記述しています。)

使用感

特に詰まったこともなく、「ping」コマンドと同じ感じで利用できました。

まとめ

これまでネットワークの疎通確認で使用していた「ping」コマンド。「ping」コマンドでは味気なく飽きてしまった方など、新鮮味があり遊び心のある「pingu」コマンドを利用してみて楽しんでみてはいかがでしょうか。

ライセンス

MIT License

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Android で試し読み漫画をまとめて読みたいなら!「Tachiyomi」

概要

最近はスマホアプリでいろいろな本や漫画を読むことができますよね。

スマホアプリの中には試し読みで数話読めたり、1 日 1 話ずつ無料で読めるものもあります。

ただ、ある特定の漫画を読みたいだけなのに1つのアプリを入れたり、いろいろなアプリを読みたいからたくさんの漫画アプリを入れたりすると、漫画アプリの数が多くなってしまい管理が大変になってしまいます。

そこで、今回は 1 つのアプリで様々なサイトの試用漫画や無料公開されている漫画を読むことができる OSS Android アプリ「Tachiyomi」を紹介します。

利用手順

以下のサイトの「Download」から apk ファイルをダウンロードし、インストールします。

※ apk ファイルのため、利用できるのは Android、かつ GitHub の情報から 6.0 以上となります。

tachiyomi.org

使用感

私もさっそくダウンロードしてみました。

言語はデフォルトで日本語表示されています。

起動直後は特に何もないので以下のような画像画面が表示されます。

顔文字が表示されていて、文字だけよりかはかわいいですね。

「ブラウズ」の画面で、インストールできるサイトが表示されました。

こちらにはよく見る漫画サイトが並んでいます。

実際に読みたい漫画アプリのモジュールをインストールすると、無料で読める漫画が閲覧できます。

こちらから読みたい漫画を選択すると、以下のような感じで漫画を読むことができます。

普通の漫画アプリのように読むことができ、ストレスフリーでした。

まとめ

今回は 1 つのアプリで様々なサイトの試用漫画や無料公開されている漫画を読むことができる OSS Android アプリ「Tachiyomi」を紹介しました。

いろいろな漫画アプリで無料で読める漫画を、1 つのアプリだけで読むことができるので、スマホの中がすっきりします。

また、「Tachiyomi」アプリ内で様々な漫画アプリ内にある無料漫画をたくさん読むことができたり、日本語だけでなく英語版漫画も読むことができるので、無料漫画を楽しみたい方は一度、お試ししてみてはいかがでしょうか。

ライセンス

リンク

tachiyomi.org

github.com