Python で機械学習 Web アプリを構築するなら!「Gradio」
概要
今回は、機械学習 Web アプリを迅速に構築することができる Python OSS である「Gradio」をご紹介します。
「Gradio」は組み込みの機能を使用することで、すぐにデモアプリや Web アプリケーションの構築、共有リンクを作成することができ、JavaScript や CSS、Web ホスティングの経験は不要ということです。
数行の Python ソースコードを記述するだけで、画像のようなデモを作成できるということですので、早速詳細についてみていきましょう!
目次
利用手順
前提条件
「Gradio」を使用するには、Python 3.8 意向が必要ですので、Python 3.8 以降をインストールしていない場合は、以下から Python をインストールしておきましょう。
インストール方法
「Gradio」をインストールする方法として、pip
経由でのインストールが推奨されています。
以下コマンドでインストールします。
pip install
デモ構築
「Gradio」でデモを構築する際のソースコードは以下になります。
import gradio as gr def greet(name, intensity): return "Hello " * intensity + name + "!" demo = gr.Interface( fn=greet, inputs=["text", "slider"], outputs=["text"], ) demo.launch()
上記ソースを app.py
で作成後、ターミナルから以下コマンドを実行します。
python app.py
実行後、ブラウザで http://localhost:7860/ を開くと、デモ画面が開きます。
こちらの画像のように、左側のテキストボックスに名前を入力し、スライダーをドラッグ後「送信」ボタンを選択すると、右側の出力画面に結果が返ってきます。
デモの共有
上記のように Python で「Gradio」 Web アプリを作成後、デモを共有することができます。
ちなみに、デモアプリの共有は Web サーバー上にホスティング作業する必要なく、ソースコードの launch()
関数に設定 share=True
を入力するだけでよいということです。
import gradio as gr def greet(name): return "Hello " + name + "!" demo = gr.Interface(fn=greet, inputs="textbox", outputs="textbox") demo.launch(share=True) # Share your demo with just 1 extra parameter 🚀
こちらのソースコードを実行すると、数秒でデモ用のパブリック URL が生成されるため、こちらを共有することでデモアプリの共有が簡単に行えます!
例)https://a23dsf231adb.gradio.live
その他
上記で紹介したもののほかにも、チャットボットを簡単に生成することができたり、画像のマスキング、計算処理、画像生成などが簡単に行えるとありますので、詳細についてはドキュメントを参照してみるとよいでしょう!
使用感
早速自分のほうでもこちらの「Gradio」を使用してみました。
インストール自体も簡単に行えて、Python ソースコードも数行でデモアプリが作成できるので、とても簡単でした!
また、実際に「Gradio」を自分の環境にインストールしなくても、デモアプリが公式サイトにお試し版として公開されているので、使用感を確認するのであればこちらを触ってみるのもよいですね。
公式サイトでは「Hello World」や「マップフィタリング」、「チャットボット」などが公開されていたり、ほかにもいろいろな機能が紹介されているので、一度確認されてみるのがよいでしょう。
まとめ
今回は、機械学習 Web アプリを迅速に構築することができる Python OSS である「Gradio」についてご紹介しました。
Python の OSS だけあって、わずか数行で機械学習アプリを作成・デモ公開などができる、とても素晴らしい OSS でした。
これからはじめて機械学習のサービスに触れるという方や、Python を使用して機械学習のアプリを作成してみたいという方にとってもお勧めできる OSS かと思います。
気になった方は是非一度、こちらの「Gradio」を使用してみてはいかがでしょうか。