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ソフトウェア開発を行なっている自分が、個人的に面白いと思ったプログラムの最新技術や、オープンソースソフトウェア(OSS)をまとめています!

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あの Windows 標準の電卓アプリが OSS に!「Windows Calculator」

概要

Windows ユーザーなら一度は使用したことがあるかもしれない、標準でついている電卓アプリが GitHub に公開されていましたので、今回はこちらの「Windows Calculator」についてご紹介します。

Windows Calculator(以降、電卓アプリ) は C++ 及び C# で記述されたデスクトップアプリで、Windows に標準でインストールされています。

こちらの電卓アプリは標準的な電卓としても使用できますし、科学計算やプログラマー向け電卓機能など様々な電卓の機能が含まれています。

電卓アプリは常に新機能とバグ修正をリリースしているようで、日々の開発状況が GitHub で確認できます。

それでは早速こちらの電卓アプリについて詳しくみていきましょう!

目次

特徴

GitHub 上の README.md には以下のような特徴がまとめられていましたので、ご紹介します。

  • 基本的な操作を提供し、コマンドが入力されるとすぐに評価する標準電卓機能。
  • 拡張操作を提供し、操作の順序を使用してコマンドを評価する関数電卓機能。
  • 共通ベース間の変換を含む、開発者向けの一般的な数学演算を提供するプログラマー電卓機能。
  • 2 つの日付の差を計算する日付計算機能と、指定された日付に年、月、日を加算/減算する機能。
  • 計算履歴とメモリ機能。
  • 多くの測定単位間の変換。
  • Bing から取得したデータに基づく通貨換算。
  • 基本的な算術演算 (加算、減算、乗算、除算) の無限の精度により、計算の精度が失われることはありません。

利用手順

こちらの電卓アプリは、Windows 端末を使用されている方なら、Windows の検索バーなどから検索してアプリを起動することができるでしょう。

そのため、ここでは GitHubリポジトリから、自前でビルドしてソースを動かす方法についてこちらで記述していこうと思います。

前提条件

Windows 11、ビルド 22000 以降を実行している必要があります。

ソースコードからビルドして動かす方法

  1. Visual Studio の最新バージョンをインストールします(無料のコミュニティエディションで十分です)。
    1. 「ユニバーサル Windows プラットフォーム開発」ワークロードをインストールします。
    2. オプションの「C++ ユニバーサル Windows プラットフォーム ツール」コンポーネントをインストールします。
    3. 最新の Windows 11 SDK をインストールします。
  2. XAML StylerVisual Studio拡張機能でインストールします。
  3. GitHub リポジトリからコードを取得します。 bash git clone https://github.com/Microsoft/calculator.git
  4. Visual Studiosrc/Calculator.sln を開き、電卓アプリをビルドして実行します。

使用感

Windows 端末上で、こちらの OSS である電卓アプリを改めて触ってみました。

普段から Windows の電卓はよく使用させていただいていたので、特にこれといった反応などはありませんが、とにかくシンプルで使いやすいです!ということだけ伝えておこうと思います!

また、Windows 標準の電卓アプリは、知る人ぞ知る多機能な電卓で、関数電卓からグラフ計算電卓、プログラマー電卓など、様々な種類の電卓があり、こちらがあれば他の電卓は何もいらないと言えるほど充実していますね。

関数電卓やグラフ計算電卓、プログラマー電卓など気になった方がいれば、一度調べてみると良いでしょう、なかなか面白い計算を行う電卓があるのだなと再発見することができますよ!

まとめ

今回は、Windows ユーザーなら一度は使用したことがあるかもしれない、標準でついている電卓アプリ「Windows Calculator」についてご紹介いたしました。

普段 Windows ユーザーが使用しているであろう電卓アプリなどが GitHub 上で OSS として上がっているのはとても面白かったので、皆様にも知ってほしいとお思い、こちらで共有させていただきました。

Windows 標準のこちらのアプリがどのように作成されていたのか知りたいという方は、ぜひこちらのソースコードを参考に勉強などされてみては遠みます。

また、こちらの電卓アプリはバグ修正なども開かれていますので、OSS 活動を通して開発をしてみるのも楽しいかもしれませんね!

ライセンス

MIT License

リンク

github.com